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土地の履歴(地歴)を自分で調べる方法|無料でできる5つの手順

更新日: 2026-07-14

その土地が昔どんな場所だったか(=地歴)は、実は自宅のパソコンやスマホから、無料で調べられます。使うのは、国土地理院や国土交通省などが公開している地図とデータ。この記事では、その調べ方を5つの手順に整理して紹介します。

※この記事は公開情報の紹介であり、特定の土地の評価や、購入・建築の可否についての助言ではありません。

「地歴」とは

地歴(ちれき)とは、その土地が過去にどう使われてきたかの履歴です。古地図や空中写真、地形の分類をたどると、かつて田・沼・海・山林だったのか、川の跡や造成された土地なのか、といった土地の成り立ちが見えてきます。

国土地理院は、地理院地図の解説のなかで「地形分類図を見ることによって、身の回りの土地の成り立ちとその土地が本来持っている自然災害リスク(地震による液状化や豪雨等による浸水など)が確認できます」と説明しています(出典: 国土地理院)。土地の成り立ちを知ることは、その土地の自然災害リスクを知る手がかりになる——これが、地歴を調べる意味です。

手順1|古地図と今を見比べる(今昔マップ)

まずは、明治期からの地形図を今の地図と並べてみます。埼玉大学教育学部の谷謙二氏が公開する「今昔マップ on the web」(2000〜2022年)なら、全国の主要な地域で、明治期以降の地形図を左右に並べて見られます。無料・登録不要です。

地形図には、その土地の昔の姿が記号で描かれています。

地図の見た目 一般的に示すもの
等間隔の細かい記号が並ぶ区画 水田
記号のない広い面 海・大きな水面
木の記号が散らばる部分 山林・森
黒く塗られた部分 市街地

※古地図の画像を引用・掲載する場合は「この地図は、時系列地形図閲覧サイト『今昔マップ on the web』(©谷謙二)により作成したものです」のクレジットが必要です。

手順2|空中写真で移り変わりを見る(地理院地図)

国土地理院の「地理院地図」では、1940年代(戦後の米軍撮影を含む)から現在までの空中写真を、年代を切り替えて見られます。地形図では読み取りにくい造成や埋立ての様子も、写真なら視覚的にわかります。特に、郊外の宅地が一気に広がった高度成長期の変化は、写真を年代順にたどると一目瞭然です。

手順3|地形分類を見る(地理院地図)

同じ地理院地図には「地形分類」のレイヤーがあります。住所を検索して重ねると、その地点が旧河道・後背湿地・氾濫平野・盛土地・埋立地・台地/段丘などのどれに当たるかが、色分けで表示されます。土地の成り立ちを知るうえで、最も手がかりになる情報です。それぞれの区分の意味は、関連記事で公的情報をもとに紹介しています。

手順4|ハザードマップを重ねる(重ねるハザードマップ)

国土交通省の「重ねるハザードマップ」では、洪水・土砂災害・液状化・津波などの想定を住所単位で確認できます。手順1〜3で見た土地の成り立ちと合わせると、その土地がどんな自然条件の上にあるかを、公開情報の範囲でつかめます。

手順5|地目の変遷を追う(登記・旧土地台帳)

さらに踏み込むなら、法務局の旧土地台帳や登記情報で、地目(田・畑・宅地など)の移り変わりを確認できます。ただし非デジタルで手間がかかるので、まずは手順1〜4で全体像をつかんでから、必要に応じて見る、という順番が現実的です。

5つの手順のまとめ

手順 使うもの 確認できること
1. 古地図 今昔マップ 明治期からの土地の姿
2. 空中写真 地理院地図 造成・埋立の移り変わり
3. 地形分類 地理院地図 旧河道・盛土・埋立などの区分
4. ハザードマップ 重ねるハザードマップ 洪水・液状化などの想定
5. 地目 登記・旧土地台帳 地目の変遷

なお、ここでわかるのは「土地の成り立ち」と「公表されている災害想定」までです。特定の土地が安全かどうかの判断や、実際に必要な対策は、地図だけでは決まりません。そうした判断は、公的機関の一次情報や、地盤調査などの専門家にご確認ください。

手順1〜4を、住所を入れてまとめて見る

5つの手順を1つずつ操作するのは、慣れないとなかなか手間がかかります。「じもとカルテ」は、住所を入れるだけで、明治期からの古地図と、国土地理院・防災科学技術研究所などが公開する地形・地盤・災害リスクの情報を、根拠の地図とあわせて1枚にまとめてご覧いただけるサービスです。掲載しているのは公開情報です。

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出典・参考

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