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ハザードマップの見方|洪水・土砂・液状化の「色」と「数字」は何を表すか

更新日: 2026-07-14

引っ越しや家の購入を考えると、必ず名前が出てくるのが「ハザードマップ」です。ただ、いざ開くと色が塗り分けられているだけで、「この色は結局どのくらいのことなのか」が分かりにくい、という声もよく聞きます。この記事では、ハザードマップの色と数字が何を表しているのかを、公的機関が公開している情報をもとに整理します。

※この記事は公開情報の紹介であり、特定の土地の評価や、購入・建築の可否についての助言ではありません。

ハザードマップとは何を示した地図か

ハザードマップは、洪水や土砂災害などが起きたときに、被害が想定される範囲や程度をあらかじめ地図上に示したものです。国や自治体が、地形や過去の災害などのデータをもとに作成・公表しています。

手軽に見られるものの一つが、国土交通省の「ハザードマップポータルサイト」で公開されている「重ねるハザードマップ」です。住所を入力すると、洪水・土砂災害・高潮・津波などの想定を、同じ地点で重ねて確認できます。無料・登録不要です。

種類ごとに「見ている災害」が違う

ハザードマップは一枚ではなく、災害の種類ごとに分かれています。土地の条件によって、見る地図が変わってきます。

浸水の「色」は深さを表している

浸水系のハザードマップでは、色が濃くなるほど、想定される浸水の深さが大きいことを表します。色と深さの対応は地図によって異なり、それぞれの地図の凡例(はんれい)に深さの目安が示されています。

深さの目安として、大人の膝〜腰ほどでも歩行や避難は難しくなるとされ、床上に達すれば生活への影響も大きくなります。「何色か」に加えて「その色が何メートルを指すのか」まで見ると、深さの実感がつかみやすくなります。

「想定」という言葉が指していること

ハザードマップで誤解されやすいのが「想定」という言葉です。洪水の浸水想定区域は、想定し得る最大規模の降雨により河川が氾濫した場合に浸水が想定される区域として指定されている、と国土交通省は説明しています。これは裏を返すと、次のようにも読めます。

ハザードマップは「ここまでは起こり得る」という目安であって、安全を保証するものではない。この前提を知っておくと、地図の受け止め方も変わってくる、という見方があります。

「なぜそこなのか」は土地の成り立ちに手がかりがある

ハザードマップは“被害の想定”を示しますが、その理由まではそこには書かれていません。なぜそこが浸水しやすいのか、液状化しやすいのか——その手がかりの一つが、土地の成り立ちです。

国土地理院は、地形分類図について「地形分類図を見ることによって、身の回りの土地の成り立ちとその土地が本来持っている自然災害リスク(地震による液状化や豪雨等による浸水など)が確認できます」と説明しています(出典: 国土地理院)。かつて川・沼・海だった土地や、盛土・埋立てでつくられた土地は、周囲より災害リスクが高くなりやすい傾向がある、とされます。ハザードマップと、地形分類図や古地図をあわせて見ると、「その色がついている背景」が見えてくることがあります。

よくある質問

Q. ハザードマップの色は何を表していますか? 浸水系のハザードマップでは、色が濃いほど想定される浸水の深さが大きいことを表します。色と深さの対応は地図ごとに異なり、それぞれの凡例に目安が示されています。土砂災害では、警戒区域・特別警戒区域といった区分が色で示されます。

Q. 色がついていなければ安全、ということですか? そう言い切れるものではないようです。多くの浸水想定は「想定し得る最大規模」を前提にしていますが、それでも色のない場所で浸水が起きないと保証するものではない、と説明されています。ハザードマップは「起こり得る目安」として公表されています。

Q. 液状化のリスクはどこで見られますか? 液状化の想定は、主に自治体が公表するハザードマップや、都道府県の地盤に関する情報で公開されています。あわせて、国土地理院の地形分類図で「かつて川・海・沼だった土地」「埋立地」などの成り立ちを見ると、背景を捉えやすくなります。

住所を入れて、リスクと“土地の履歴”を一度に見る

ハザードマップ・地形分類・古地図は、それぞれ別のサイトを行き来して見比べる必要があり、慣れないと手間がかかります。

じもとカルテ」は、住所を入れると、明治期からの古地図と、国土地理院などが公開する地形・地盤・災害リスクの情報を、根拠の地図とあわせて1枚にまとめて表示します。掲載しているのは公開情報です。まずは無料でどうぞ。

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なお、ハザードマップの想定や地図の内容は更新されます。実際の避難や、土地の購入・建築にあたっては、自治体が公表する最新の情報や、必要に応じて専門家の確認とあわせてご利用ください。


出典・参考

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